2.本の体裁
サイズ
書籍の大きさはB5判から新書判(天地172ミリ、左右110ミリ)まで、中には変型判などいろいろありますが、通常自分史などでよく利用されるのがA5判(天地210ミリ、左右148ミリ)、次いでB6判(天地182ミリ、左右128ミリ)となっています。社史・記念誌ではB5判(天地257ミリ、左右182ミリ)が使われますが、最近ではA4判(天地297ミリ、左右210ミリ)も使われるようになりました。
上製本と並製本
上製本とは、ボール紙の入った堅牢な表紙で出来た書籍で、ハードカバーともいいます。並製本は、雑誌や学校の文集のように柔らかな表紙の本で、ソフトカバーともいいます。いずれの場合も、本の厚さが1センチ以上ないと背文字が入らぬ上に、見た目が安っぽくなります。最近では並製本にしてカバーを贅沢(2色~4色刷り)にした本も人気があります。
原稿の枚数
前項で述べましたように、本の厚さを1センチから1・5センチ程度にするためには、本のサイズ、活字の大きさにもよりますが、だいたい400字詰め原稿用紙で約300枚くらいが必要です。
活字は大きめに
高齢化時代を迎え、新聞も書籍も大活字化の傾向にあります。拡大鏡でないと読めないようでは、読者に対して気の毒です。大きめな活字が良いでしょう。
奥付(おくづけ)
書籍の最後のページに「書名・著者・発行年」などを記載します。これを奥付といいます。これがないと、その本を手にした人が、いつ、どこで発行されたか迷いますので、ぜひ記載してください。市販の書籍を参考にされたらよいと思います。
定価
自分史はそもそも趣味の出版で、営利が目的ではありません。“読んでいただく”ということですから、定価はつけないのが常識です。ただし、書店に並べて販売する場合は、定価を明記する必要があります。